▽バックナンバー一覧 ▽vol.9 トピックス1「なぜ政権交代が必要なのか。」 トピックス2「政権交代は可能か。」 |
■今月のトピックス1
なぜ政権交代が必要なのか。
一つの政党が政権に居続ける限り、必ず、与党の政治家と官僚は癒着します。
まず、特定の与党政治家と特定の官僚の間で、個人的な関係が作られます。ある与党政治家が当選回数を重ねて出世することで、その政治家と懇意にしている官僚は、有形無形の利益を得ます。さらに、政権交代がなされず政権政党が固定化していけば、与党政治家と官僚との個人的な関係は、先輩後輩の関係で積み重ねられることによってより複雑に絡み合い、与党全体と官僚組織が一体化するという形で組織的な癒着構造を完成させます。
与党政治家は、人事権と予算の承認権により、官僚に対して影響力を持っています。官僚は、予算の執行権と許認可権により、業者・業界の商売を左右する影響力を持っています。業者・業界は、与党議員に企業献金やパーティー券の購入によって巨額の政治資金を提供します。
政治家は、巨額の宣伝費を使い、知名度を上げて当選を勝ち取る。当選後は、与党の官僚組織への影響力を背景にして、再選のために公共事業受注企業から巨額のカネ集めをすることになります。
また、官僚は、複雑な制度や組織を作り、天下り場所を確保します。政治家は、特定の分野に特化して官僚と産業界のつなぎ役をすることで、族議員と化してきます。そして、この天下り官僚と族議員の癒着の構造は、公共事業漬けの談合構造をつくり出し、社会から活力を奪っていきます。
この政官業のトライアングルを断ち切ることができるのは、選挙による国民の投票のみです。あなたが政治不信を理由に投票に行かなければ、ますますこの構造は強化されていきます。今、時代が必要としているのは、利権に負けない政治家を選ぶ皆様のご参加です。
■今月のトピックス2
政権交代は可能か。
衆議院の議席を見れば、自民党を中心とする与党と民主党を中心とする野党の差は、約100議席です。つまり、全体で480議席のうち、与野党で50議席ひっくり返れば、政権交代は可能となります。この数字は、比例区で増える分を20議席と考えれば、300小選挙区のうち1割の30選挙区で与野党が逆転すれば可能となる数字なのです。これは、具体的に選挙区を見ていくと十分可能です。
この奈良県2区を例に取れば、前回、自民党候補は7万1146票、民主党「中村てつじ」は6万3707票、その差は7439票でした。つまり、3800票が逆転すれば与野党の議席がひっくり返ることになります。この3800票という数字は、前回投票に行かなかった40%の人たちのうち、たった2%の人たちが投票に行くだけで約6000票プラスになることを考えれば、決して大きい数字ではありません。
今ほど、皆様お一人おひとりのお力が大きくなっている時はないと言えます。どうか政治に参加してください。そして、新しい民主党と衆議院議員「中村てつじ」へのご支援をたまわりますよう、お願い申し上げます。
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