▽バックナンバー一覧  ▽vol.24   「マンションの外断熱」  「6月12日投票 大和郡山市議会議員補欠選挙」


■今月のトピックス1
マンションの外断熱


 皆様は、マンションの「外断熱」という断熱法をご存知でしょうか。
 京都議定書の批准を迎えたこともあり、わが国もさらなる省エネ対策や建設廃材対策が求められています。しかし、集合住宅の環境対策については、これまで票にならなかったからか、政治家があまり取り組んで来ませんでした。作っては壊すことが建築業にとっては良かったのですから、今までの政治のあり方では仕方なかったのかも知れません。
 私は、これからの低成長の経済社会では、建築物は良いものを長く使う必要があると考えています。そこで出会ったのが、マンションなどのコンクリート建造物の「外断熱」だったのです。

 マンションの外断熱とは、マンションの断熱のために、断熱材をマンションの構造体の外側に張り付けるという断熱法のことを言います。

そのメリットとしては、以下の3点があります。
1. 構造体が風雨に直接さらされないので、マンションが長持ちする。
2. 結露が起こりにくいのでカビやダニの発生が抑えられ、シックハウスの原因を減らせる。
3. 断熱性能を向上しやすく、省エネなる。

 マンションの外断熱は、欧米では当たり前のことなのですが、日本では施工の悪かった時代に誤解された経緯があり、普及がほとんど進んでいません。また、普及が進んでいないので、コストが若干高くなる点もネックになっています。しかし、最近になって首都圏を中心に外断熱工法のマンションの建設がはじまりました。住民のご意見は、「とても快適だ」という意見でした。

快適な理由は、コンクリートが熱をためる性質を持っているためです。簡単に言うと、夏は寝るときに冷房を切っても、コンクリートが冷気をためているので寝苦しくなることはありません。また、冬は暖房を切っても、コンクリートが暖気をためているので暖かいまま熟睡できるということです。

 4月24日に、衆議院決算委員会分科会でこの点について国土交通省に質しました。答弁に立った大臣・政務官もマンションの外断熱については初耳のようでした。私は、去年8月にドイツへ視察に行った経験や、今年3月に長野県飯田市にある外断熱の老人福祉施設を訪れた経験から、日本の遅れた現状について具体的につめた質問をしました。
 人には優しく長持ちのする家を作って行くために、日本は政策の転換をする必要があります。私は、粘り強く、これからもこの問題について取り組んで参ります。

(衆議院議員 中村てつじ)
■今月のトピックス2
6月12日投票日 大和郡山市議会議員補欠選挙


 6月12日投票日の大和郡山市議会議員補欠選挙が、6月5日からはじまります。私たち民主党は、「しまざき光博」さんを予定候補者として公認決定させていただきました。

 しまざきさんは、大和郡山市出身の39歳。現在は、民主党郡山支部の幹事長を務めています。今までは、人権問題の活動家として活躍して参りました。また、昨年の参議院議員選挙の後は、前川清成参議院議員の秘書として国政を見てまいりました。その中で、地域から日本の政治を変えていこうと、政治の道を決意いたしました。

 世界的な経済の情報化により、個人は地球規模の競争にさらされ、人のつながりは分断され、社会は不安定化しています。全ての人が安心して暮らして行ける地域社会の再構築を、しまざきさんと一緒に取り組んでまいります。

(衆議院議員 中村てつじ)
▲up